フォールリンデン美術館に別れをつげ、次に向かうは
Cのフリンダーホフ。こちらはミッフィーの生みの親・ブルーナさんの出身地のユトレヒトにある公園です。ピート氏デザインの公園は2014年にオランダで最も人気のある公園に選ばれたそうです。
道路がかわいい!
一般のお宅のお庭も手入れが行き届いているのもオランダ人ならでは。街中を散歩しながら公園を目指します。
が、行けども全然公園の入り口らしき場所が見当たらず、散歩をしていた親子に声をかけたら「僕たちも行くから一緒に行こう」と言ってくれました。公園への看板は木に隠れて見えなかった…!!しかもオランダへ来てからどこへ行くにも看板がシンプルで、日本だと「分かりづらい」ってクレームが入りそう。でも私はそんなオランダのシンプルさが好き!
で、この公園への入り方がユニーク。
運河や川の多いオランダならでは。人数制限があるので半分づつ移動します。ロープを手繰り寄せると筏が動くシステムで、子供たちが楽しそうに漕いでくれました。
そして見えてくる庭に鳥肌がたったのを覚えています。同じガーデンデザイナーでもフォールリンデンの庭とは全然違う空気をみんなが感じました。
この庭をボランティアさんたちで管理をしているというから驚き!!
奥に見える穂がふさふさしたグラスはカラマグロスティス’ブラキトリカ’。私がこのグラスが好きで、ヒルズの庭にも増やしています。初めて見る植物も興味深いですが、自分になじみのある植物を場所を変えてみるのもとても素敵で、さらにこのグラスの虜になりそうです。
花がないと茶色や枯れた色ばかりかと思われがちだけれど、そんなことはなく、こんなにも色彩豊か。庭は花だけではないというピート氏の言葉がしみじみと心に染み入ります。
そんなに広くはないエリアだけれど、何周回っても新たな発見があったり、風景が目に飛び込んできます。そしてこのガーデンで遊ぶ子供たちや、読書をする女性がいてみんなに愛されているのが伝わってきました。ここにもずっといたかった!むしろここで私もボランティアで手入れしたいです。
公園のご近所の家で見たリンゴの木の仕立て。おもしろい!オランダのりんごは小ぶりですが、味がとても濃くて美味しいです。自分の庭で育てている人が多いのか、フロリアードでもおじさんが「俺の家のリンゴだ、食べて!」ってプレゼントしてくれました。
どちらの庭も夢心地で見ていたけれど、こうやって振り返ると今でも感動がよみがえります。
このあとドライバーさんが気を利かせてくれて、「トイレに寄るよ」とガソリンスタンドに。今までは美術館などトイレが無料で使えるところばかりだったので、ついにトイレが有料な場所に遭遇!!0.5ユーロなのだけれど、使い方もオランダ語で分からないし、それぞれ財布を見て「5って書いてある。あ、でもこれ5セントだ」「どうしたらいいの?両替機ってあるの?」ちびっこ日本人が8人でワーワーやっていたら、スタッフさんが来てくれて「あ、これおつりが出るから大丈夫だよ」って…(笑)。こういうのも1人だと泣きそうになるけれど、みんなと一緒だったので楽しめました。
つづく。